第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門 審査員賞受賞!
5月14日 公式上映
深田晃司監督と主演の浅野忠信さん、筒井真理子さん、古舘寛治さんが公式上映に登場。上映後には、観客からの5分にも渡る鳴り止まないスタンディングオベーションに応えました。

深田監督
「最高の舞台をプレミア上映として与えてもらったと思います。レッドカーペットはあっという間でした(笑)。子供の頃からカンヌを通過した映画や監督たちに憧れていましたが、ただ誰一人としてカンヌがゴールだと思っている監督はいないと思うので、これからがスタートだと思って、コツコツと地道に映画を作っていきたいと思います。」

浅野さん
「(2年連続カンヌに参加した気持ちを聞かれて)これから毎年来られるよう頑張ります(笑)!この作品は、監督が考えていた事を粘り強く最後まで仕上げたことが、評価につながったのだと思います。映画は強烈なものでないと人の心に届かないと思うので、監督の中にあった何かが花開いたんだと思います。僕にとってこの役をどう演じるのか、というのは大きな課題でした。監督が僕の意見も取り入れて、忍耐強く見守ってくれて、こんな素晴らしい作品に仕上げて頂いたので、僕にとっても大きな一歩になったと思っています。」
5月21日 ある視点部門の受賞式
深田晃司監督と筒井真理子さん、古舘寛治さんが出席し、
最高賞に次ぐ、審査員賞受賞の栄誉に輝きました。

深田監督の受賞コメント
「すみません。フランス語の勉強が間に合わなかったので日本語で話します(笑)。本当にとてもうれしいです。いろんな人に感謝を言わなくてはいけません。わたしの映画は本当に多くの人に支えられてきました。まずは、この映画のキャスト、スタッフにお礼を言いたいと思います。日本には優れた監督が本当にたくさんいます。日本人はフランス映画が大好きで、フランス人は日本映画が大好きです。でも日本とフランスの映画の結びつきはまだまだ弱いと思います。今後、ふたつの国の結びつきがより強くなることを期待します。ありがとうございました。」

古舘さん
「発表の日まで(カンヌに)残っていて本当によかったです!受賞式の場にいることだけでもとても誇らしいのに、それでも、何も貰わなかったら寂しいだろうな、とか思ってしまう(笑)。人間はどれだけ欲深いのだろうかと。でもこの際なので、もっと欲深くいきたいなと思います。」

筒井さん
「受賞してもしなくても最後まで残って、もし何か監督が受賞したら一緒にお祝いしたいと思っていたので、ここに残って本当に良かった、嬉しいです。さっきお話しを聞いたら、本当に作品が最後まで競った末の銀メダル(審査員賞は最高賞に次ぐ賞)だったそうで、充分嬉しいです。」

浅野さんよりコメント
「我々は妥協なくこの映画に挑みました、そしてこんなに素晴らしいところにたどり着けました!皆様のおかげです!!!
ありがとうございます!最高です! 浅野忠信」